マーメイドの恋[完結]
「なるべく帰ってくるようにするから。そして今度は思いっきり夏子さんを抱くよ」
自分は悪女なのだろうか。
こんなことをしている自分のことを、そんな風に思った。
「倉沢くんに抱きしめられるの好き」
「寒くない?夏子さん?」
「寒い。倉沢くんも洋服脱いでくれなきゃ暖まらないよ」
「あはは。山小屋で遭難してるわけじゃないんだから。ちょっと待ってね」
倉沢も下着だけになり、再び夏子を抱きしめた。
「倉沢くん……」
「ヤバイよ。夏子さんの肌をモロ感じて。理性が崩壊しそうだ」
そう言うと、倉沢は夏子にキスをしてきた。
「好きだよ。夏子さん」
「私も好き」
「我慢できないよ、もう」
倉沢は夏子の胸を両手で愛撫しながら、激しくキスをしてきた。