マーメイドの恋[完結]
夏子は、マンションの自分の部屋に戻り、シャワーを浴びようと思い準備をしていた。
するとケータイが鳴った。
相手は、つい先ほど番号を交換した伊原だった。
「はい」
「あっ夏子ちゃん、今度休みいつ?」
「水曜日ですけど」
「じゃあ、その日にデートしよう。朝、電話するからね」
「わかりました。おやすみなさい」
「おやすみ夏子」
その日に予定はないのかとは聞かないのか。
彼氏などいないという顔をしていたのだろうか。
また弄ばれるだけで、そのうち夏子に飽きたらポイ捨てするのだ。
自分中心の男。
夏子に近づく男はみんなそうなのだ。