マーメイドの恋[完結]
ーこんなことされるのはじめて。やっぱり慣れてるんだな篤志さんはー
「俺、女と一緒に風呂入るとかはじめてばい」
「うっそ〜」
「なんが嘘ね。そんな女とベタベタするように見えるとか?なんか夏子とは自然とこげなことができるとよね。不思議ばい」
「私、篤志さんと一緒にいると楽しい」
ほんとに夏子は、伊原と一緒にいると、自分がこんなに明るかったのかと、ビックリするくらいだった。
本当の自分。
自分でも知らなかった自然な姿が出てくる気がした。
「俺も楽しかばい。夏子とずっと一緒におれたらいいとに。夏子マジでここに越してこんね?ここが狭かとなら、別のところ借りてもよかよ。あっ、海の見えるところにしてもいいとやない?」
ーこれってプロポーズ?違うよねー