マーメイドの恋[完結]

しかし、伊原にされるのは嫌ではなかった。
伊原のすることに、夏子は全て受け入れられたし、伊原自身をたくさん感じたいと思うのだった。


ー私、どうしちゃったんだろうー


「いいっ、篤志さん」


「夏子はどんどん素直になってくれるね。嬉しかばい。夏子指でもしちゃるばい」


「いやっ、そこだめっ、わたし……」


「いくとやろ?夏子」


「あっ、篤志さん……」


夏子の全身が、今までに感じたことのない、柔らかな電気が走る感じを受けた。


「んん、うううん……」


「俺も……」


「篤志さん……」


「夏子、なん泣きようとね?」


「幸せ……」


< 62 / 169 >

この作品をシェア

pagetop