マーメイドの恋[完結]
しかし、伊原にされるのは嫌ではなかった。
伊原のすることに、夏子は全て受け入れられたし、伊原自身をたくさん感じたいと思うのだった。
ー私、どうしちゃったんだろうー
「いいっ、篤志さん」
「夏子はどんどん素直になってくれるね。嬉しかばい。夏子指でもしちゃるばい」
「いやっ、そこだめっ、わたし……」
「いくとやろ?夏子」
「あっ、篤志さん……」
夏子の全身が、今までに感じたことのない、柔らかな電気が走る感じを受けた。
「んん、うううん……」
「俺も……」
「篤志さん……」
「夏子、なん泣きようとね?」
「幸せ……」