マーメイドの恋[完結]

「あっつ〜。のぼせてきたばい」


「篤志さん、先に洗っていいよ」


伊原が先に髪と身体を洗って、バスルームを出た。


「夏子、ドライヤーここにあるけんね」


「うん、ありがとう」


夏子の髪は、腰に届くくらいの長さなので、毎日洗うのに時間がかかる。
それでも今日は素早く洗って乾かして、歯磨きをしてから伊原のいるところに戻った。


伊原はベッドで眠っていた。
バスルームでのエッチで疲れたのかもしれない。
伊原はビールを1本飲んで、寝てしまったようだ。


ーお風呂の後はお水の方がいいのにー


夏子は冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、500mlのペットボトルに口をつけて飲んだ。
グラスを出そうと思ったが、キッチンのシンクを見ると、洗剤もスポンジもなかったので、出すのをやめたのだ。


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