マーメイドの恋[完結]

「夏子、ごめん。今日は風邪で休むもんがおって、代わりのもんがみつからんけん、俺が出らんといけんくなったばい」


「うん。私は大丈夫よ。お店の方が大事だからね。私も手伝えるなら行くけど?」


「よかよか。夏子はせっかくの休みなんに、働かんでもよかたい。女の子なら出てくると思うけん」


ーそうよね。都会でこんなおばちゃんがカフェにいても迷惑よねー


「わかった。洗濯が終わったらデパートに行ってみる。いいでしょ?」


「うん。そうしてくれるね?あ〜夏子と、もう1回したいけど、カフェの準備があるけん、もう出らないけんばい。又休みの前の日に電話するけんね。電話ない時はここに来とき。なるべく水曜日は空けるようにする。夏子」


伊原が夏子にキスをした。


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