マーメイドの恋[完結]
「お世辞じゃなかよ。このスープたまらん」
「たまに食べると美味しいよね」
夏子は、あまりインスタント食品は食べないのだが、たまに食べたくなり買い置きしてあるのだ。
「やっぱり俺、夏子と早く一緒に暮らしたか〜。美味しいもんたくさん作ってもらわないけんもんね」
「インスタントラーメンばかりだったりして」
「それでもよかよ」
「いいわけないでしょ。ちゃんと作るわよ」
「ありがとう夏子。俺、絶対夏子を大事にするけんね」
浮気もしないの?そんなことを約束させても男には守れない。
食べ終わって、夏子はキッチンで洗い物をしていた。
後ろから伊原に抱きしめられた。
「夏子を抱きたい」
首筋にキスをしながら伊原は言った。
「もう他の人としないでね」