今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 先にコートを出たのは相手の方。

 敬語を使ったから先輩だったんだろう。


 それを見送って、祐太朗の彼女が上を見上げて大きく両手を振った。

 祐太朗もそれに応えて手を振り返す。
 彼氏の前で勝てたのが嬉しかったのかもしれない。
 2人とも満面の笑顔。


 羨ましい。


 俺も、陽菜とこうなりたいぜ。

 って、思っていたら陽菜と目が合った。


 えっ!

 手を振ってくれてる?
 陽菜も勝って嬉しかったんだろうか?

 それで、つい?

 指をパッと広げて顔のところで手を振って。


 うあ。
 2度目の感激。


 こんなことが出来るなら、時々は練習を見に来てもいいのかな。
 俺も手を振り返した。

 かわいい。
 ホントは、声をかけたいところだけど、それはさすがにやっぱり、まずいだろうな。



 もう少し、陽菜を見ていたかったけど、祐太朗の彼女に手を引かれて行ってしまった。
 
 
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