今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 何があった?!

 刹那、時間が止まった。
 ……ような気がした。


 今の音は……


 誰もが息を飲んだそのあと、部員達のどよめき。


 男子部員も何があったんだと隣の女子部に視線が集中した。

 まさか……


 陽菜がぶたれた?

 監督に?


 って、母親だよな?


 目を凝らして見れば、陽菜は頬をおさえていた。

 でも、なんで、こんなことになった?

 どよめきはほんの少しの間、シンと静まり返ってしまった体育館の中。


「あなたたち、たるんでるわよ。全国大会まであと何日もないの。浮かれている場合じゃないでしょう。やる気はあるの? あなたたちの目標は何なの?」

 やけにハッキリと聞こえる監督の厳しい叱責の声。

「優勝です」

 女子部員達が答えた。



 陽菜はぶたれた頬をおさえたまま俯いている。

 今、どんな気持ちなんだろう?

 
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