今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「監督が言っただろ? 浮かれてるとか気を引き締めろとか。そうだよな、大会前に来るんじゃなかったな。思ってたよりもピリピリしてたんだ。やべぇな、ホント。俺、萌絵から怒られるわ」

 って、1人で納得しないでくれないか?

 俺にはさっぱりなんだけど?

「祐太朗、もう少し……」


 解りやすく説明してほしいと言おうとしたところに、ガガアーと体育館側の重い扉が開け放たれて姿を見せたのは、航太だった。


 声をかける間もなく、


「悠斗、おまえ」


 凄んだ表情で俺を見たかと思ったら、気づいたときには階段の壁に押し付けられていた。
 襟を掴まれて、身動きが取れない。


「なんで、顔を出した?」

 腹の底から出したような低い声。



 俺を睨みつける目は怒りで燃えていた。

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