今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 時間を持て余してスマホをいじっていると、声が聞こえてきた。

「終わったみたいだな」

 祐太朗の声に俺は顔を上げた。

 見ると男子達の姿。
 何人かが俺達の横を通り過ぎて行った。


 じろじろと見られていることは知っていたけど、無視した。


 航太。

 姿を見つけて俺の背中に緊張がはしる。

 友達と話していたあいつが俺に気付いた。
 ジッと真っ直ぐに放たれた視線を俺に向けて、近づいてくる。



「とっくに帰ったかと思ってたけど。何やってんだ。こんなところで」

 冷ややかな物言い、冷ややかな一瞥。

 初めて向けられる冷淡な態度が俺を怯ませる。
 だからって、負けるわけにはいかない。


「陽菜を待ってる」

 顔をあげて航太を見た。

「はっ。好きにすれば」

 どうでもいいって感じの口調が胸を刺した。

 いつもはこんなことを言うヤツじゃないのに。


 あとは完全無視された。


 俺達3人は無言で陽菜を待っていた。

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