今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 どんなに得意なものだって、どこかに限界はあって、けれどその壁を破るためにまた努力をしていく。その努力が出来ることが大事なんだと思う。


 それって他人事だよね。
 自分のことじゃないから、こんな軽く言ってしまえるけれど。


 食欲が落ちたのだってそのせいだったんだろう。

 陽菜は優等生。

 今まで頑張れば頑張っただけ、結果はついてきて、だからまた頑張って。
 その努力があるから今の陽菜がいるんだけど。



「陽菜」

 陽菜の部屋をノックして……
 けれども、返事は返ってこない。

「入るよ」

 声をかけてドアを開けた。



 真っ暗。


 まるですべてのものを拒絶するように……


 陽菜はどこにいるんだろう。

 部屋の明かりをつける。



 パッと明るくなった室内を見渡して。




 見つけた。

 
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