今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 俄かにさえなれてない。
 バドミントンの知識はほとんどゼロ。

「当たり前でしょ。陽菜と何年一緒に過ごしてきていると思ってるの?」

「……」

 そこを突かれたら何にも言えないだろ。


 自分だけが陽菜のことを理解しているって言わんばかりの態度。

 そうじゃないだろうって言い返すことさえ出来ない。
 まだホントに陽菜のことを知らないから。


「試合、始まったよ」

 陽菜のサービス。
 シャトルが高く舞い上がって準決勝の幕が上がった。


「白河さん、ここではっきり聞いておきたいんだけど」

「?」

 なんだろう? 

「陽菜のこと、どう思ってるの?」


 は? こんなところで聞くことか?

 陽菜の試合の最中なのに。
 って、言ったところで俺の言い分が通用するわけないよな。

 それにしても、ズバリと聞いてくるな。

 真剣な表情の歩夢を前に、ごまかすなんて卑怯なことは出来ない。


「陽菜が好きだ」

 正々堂々と正面切って俺ははっきりと答えた。

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