久しぶりだね初対面
女の子が両親のところに戻り、俺はまた一人石段に座る。

元気で、歳の割にはしっかりしてて、何より素直な女の子だった。

あの子なら、しっかり勉強さえ続ければ、タイムマシンは無理だとしても、将来世の中に役立つような発明の一つや二つは出来るかもしれない。

もしそうだとすれば、俺は未来の…というか俺の時代の、かな…ノーベル賞候補に出会ったのかもしれないな。

そう思うと、自分の置かれている状況は全く改善されていないというのに、何だか気分がよかった。


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