久しぶりだね初対面
俺が住んでる街にあった、成績優秀な生徒だけが通える名門中学だ。

俺は学区が違ったし、何より成績がよろしくなかったものだから、ここには通えなかった。

という事は、ここは俺の住んでいる街なんだな。

いつの時代かは知らないが。

そんな事を思いながらぼんやり立っていると、校門から出てきた一人の女生徒が、不審者を見るような目で俺を見ながら、隣を通り過ぎて行った。

…その生徒…俺が見間違えるはずはなかった。

すぐに振り向き、その女生徒の名を呼ぶ。

「双葉!?」



< 48 / 88 >

この作品をシェア

pagetop