久しぶりだね初対面
「その代わり、絶対待っててね?私絶対合格して、久我君に会いに行くから。絶対に待っててね?」

「ああ」

俺は笑顔で頷いた。

…やがて、双葉の家の前に到着する。

「それじゃ…ね?」

名残惜しそうに何度も振り返る双葉。

「ああ。またな。勉強がんばれよ」

「うん」

双葉は泣き笑いのような顔で頷いた。

「絶対、絶対久我君にまた会いに行くから」

「ああ。待ってるぞ」

俺は手を振って、双葉に背を向けた。







双葉の家から遠ざかりながら、俺は全ての謎が解けたような気分だった。

が、本当はもう一つ、謎が残っている。

俺にこんな時間旅行をさせた張本人は誰なのか。

…でも、俺はある程度、犯人の目星はついていた。

きっと、あいつが犯人だ。

…駅前まで戻り、ベンチに腰掛ける。

案の定、また眠気が襲ってきた。

時間移動の合図だ。

さぁ、犯人探しに行こうじゃないか。

俺は、深い眠りと共に、再び時間移動を開始した。



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