DL♥︎マスクの奥の。
いくらなんでも…。それって…。
そんな私の言葉に、困ったようにアタマを触り出した先生。
そして、
「ん〜。何も言わないでっていうよりも…
“何も言えなかった”が正解かも。」
そう言ってクスクスと笑った。
「?」
そんな先生を見上げる私。
きっと、この疑問だらけな気持ちが顔に出てたんだと思う。
またもや、私の頬に先生の手が添えられる。
「実はね…。」
そして、ニヤリとどこかいたずらっ子のように笑うと、私のおでこにちゅとキスを落とした。
「みんな、応援してくれてたんだ。
俺の舞ちゃんへの片思い。」
その言葉を理解した私の驚いた声が、しんと静まる院内に大きく響いたのは…二人だけの内緒。
【〜マスクの奥の。〜END】