ライギョ
「ねぇ、ねぇってば。」


「えっ?」


「ねぇ、タバスコ掛け過ぎじゃない?」


千晶さんに言われ手元を見るとーーーナスとトマトのパスタに大量のタバスコを掛けていた。


「もう一度、作り直すわよ。」


千晶さんが俺から皿を取り上げようとしたけど


「いや、俺、辛いの好きだし大丈夫。スイマセン、味完全に変えちゃって……」


「無理しなくて良いのよ。体調も余りよく無さそうだし…。」


「ほんと、気にしないでください。ちょっと食欲無かったんで多少、濃い味の方がーーーーうん、食べるとそんな辛くないですよ。」


少しむせそうになるのを堪えながら俺は、パスタを口へと運んだ。










ーーーー何やってんだ、俺…………



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