スキと言えるまで。





コンコン。





「…どうぞ。」





颯の人生がかかってる。
中途半端な気持ちで会ったら駄目。





「久しぶりだね、若葉に愛果。」





「颯こそ、元気そうで良かった。」





「久しぶりだね。」





久しぶりに見た颯の姿は、雰囲気が違っていた。
とげとげしたものが取れたんじゃないかって感じなのだけど。





しばらく私達は、他愛もない世間話をして過ごした。
普通の話をして過ごすことなんて久しぶりだったからなぁ。






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