スキと言えるまで。
「っておーい、若葉?」
ぼーっとしていて別世界に旅立っているとしか思えない。
顔の前で手を振っても反応しない。
顔真っ赤だし、こいつ大丈夫かよ。
「…ああー、彼氏なんていませんからね!」
「あらそうなの?
若葉ちゃんなら沢山いそうなのにね。」
「私はどんな人間に見えてるんですか…。」
「えー?未来の娘かな!」
その言葉に俺は母親を睨みつけ、若葉は手荷物を落とした。
そんな俺たちを見て面白そうにしている母親は、悪魔なのかもしれない。
この年増。