スキと言えるまで。





「な、なんとか出来ましたね…。」





「だから言ったでしょ…。
若葉のこれは想像を絶するって。」





バレンタイン当日。
私たち三人は徹夜明けです。





最初に若葉に作らせたチョコレートケーキは…食べれた物ではなかった。
何回も料理を変えてチャレンジして、最終的に落ち着いたのはトリュフだった。
トリュフだけど、最初の方も大変だったんだから…。





クッキーは何回やっても生焼けだったし。
形はひどいしetc





なんとか作れるようになっても、味がまともになったかと思いきや、形が崩れ出す始末。
昨日の夕方からずっと格闘してて、なんとか最後の品が完成。
樹に渡すから、少しでもいいものにしたいって。






その気持ちは私たち二人とも分かるから、最後まで付き合うことにした。







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