スキと言えるまで。

ホームルームも始まってる。
先生たちはそっちに行ってるし、ここは人が通らない時間帯だからいいけど。
この騒ぎに教師たちが気づかないうちに、おさめたほうがいいよな。





「…これ、なんの騒ぎだよ？」





「っな！？」





思案してるところに急に後ろから話しかけられた。
こいつ誰だよ、無駄に美形なやつだな。





「もしかして、お前が女子が朝騒いでた転校生か？」





そういうと一瞬ぽかんとした顔でこっちを見つめてきた。