スキと言えるまで。





そう言い残して寝室に向かった。
大きなベッドに飛び込む。





確かに楽しかった時期もあった。
目を瞑れば沢山の思い出が浮かび上がってくる。





…好きだった。
けど私の好きは、異性としてのものじゃなかった。
ずっと私は、好きな人がいたんだから。





けど、大切な存在には変わりなかったんだよ?





「…はやて。」





目から溢れるものには気づかないふりを。






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