桃の花を溺れるほどに愛してる
 榊先輩と一緒に屋上を後にした私は、次の授業のこともあり、そそくさと教室へと戻った。

 一連の出来事に驚いたけど、眠気は完全には消え去ってくれないから、次の授業の時も寝るかもしれないけど……。

 それにしても、妙に痛い視線を感じるような……。主に女子生徒から。

 やっぱり、榊先輩に呼び出されたことが、瞬く間にファンのみんなに広がっていっちゃったのかなぁ……。

 私はそういうつもり、まったく無いのに……。嫌になるってーの。


「とーうーかーさんっ!戻ってきて早々悪いんだけど、たーっぷりと事情聴取をしましょうかねぇ~?」

「きょ、京子……。なっ、なに?そのノートとペンは……?」

 教室に戻ってくるや否や、京子がノートとペンを持って近付いてきた。


「もちろんっ!榊先輩と何をしていたかに決まっているじゃんっ!ねねっ、どんな用で桃花を呼び出したの?」


 京子のやつめ……。絶対におちょくってきているでしょっ?!まぁ、相手は自慢すべき親友の京子だし、何があったのかは言うけどさ!


「告白された」


 さらりと言いのけてみた。


「ほうほう。告白され……えっ?」


 刹那、京子はかたまった。
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