桃の花を溺れるほどに愛してる
 告白をされたと知った時にしても、告白を断ったと知った時にしても、どっちにしろ嫌な視線を感じるとか……それじゃあ私にどうしろっていうわけっ?!

 ……ぐぬぬ。このまま怒りに身を任せたってしょうがないわよね。落ち着くのよ、私っ!


「うん、断ったわよ。……一応、まだ春人のことが解決していないし」

「あっ、それはそうか」

「友達にはなったけどね」

「なんとっ?!」


 すると、今度は“友達になった経由”とか、“どういう交遊関係を続けるのか”とか、そういうことを次々に聞いてくる京子に、私は俯せになってから軽く手を振った。

 意味的は、私はこのまま寝るから、その話はまた今度ということ。


「しょうがないわね。また今度ね!」


 さすがは親友。私の言いたいことが分かったらしく、京子はすんなりと身を引いてペンとノートをしまった。

 ふぅ……。それにしても、ようやく周りが静かになった。

 今夜は榊先輩からもらった紅茶を飲んでから寝てみよう……。

 私は襲い掛かる睡魔のせいで、いつのまにか再び眠りについていた。
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