桃の花を溺れるほどに愛してる
「そうなのよ~♪」

「おお!そいつぁ、すごい!今度家に連れてきて、お父さんに紹介しなさい、うん、それがいい。いい酒が飲めそうだ♪」

「もぉ~、あなたったら~」


 ……ダメだ、こりゃ。


「んもう、勘違いしないで!明日は友達と遊びに行くの!」

「あっはっは、そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃないか~」

「そうよ~!帰ってきたら天霧さんのお話、いっぱい聞かせてね★」


 ……。

 何を言っても無駄のようだし……もう、いいや。2人とも楽しそうに会話が盛り上がっているみたいだし、わざわざ水を差しに行かなくてもいいか。

 私は大好きなオムライスを完食したのち、歯を磨いて自室に戻った。

 「ご飯を食べてすぐにお風呂に入るのはダメだ」って、小さい頃から言い聞かされてきたから、お風呂に入るは後にして……っと。

 携帯でもイジりながら時間を潰そうかなー……。


 ……、……私から、春人にメールを、送ってみようかな……。


 ふと、頭の中に過ぎったのはそれだった。

 いや、確かに距離をおいている真っ最中だけど、だからといってこのままウジウジとしているのは性に合わないし、連絡がこないならこっちから連絡してみるのもアリ……じゃない?

 このままじゃ本当に何も進展しないし、実は春人はもう私のことを嫌いになっていて、今すぐにでも別れたくてウズウズしているかもしれない……!
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