桃の花を溺れるほどに愛してる
 あっ、返信きた。


“よかった!じゃあ、昼の12時に駅で集合ということで、よろしくね!”


 駅……となると、家からすぐ近くのあの駅だよね?それ以外に駅って無いし。もしかして榊先輩って、案外私の家と近いのかな……。


「桃花ー!夕ご飯の支度が出来たから、おりてらっしゃーい」

「はーい」


 お母さんが呼んでいるから、1階のリビングに向かわないと……。

 携帯電話をベッドの上に置いた私は、夕ご飯を食べるためにリビングへと向かった。


「今日の夕ご飯は桃花の大好きなオムライスよ~♪」

「えっ、また?昨日もオムライスじゃなかったっけ?」

「でも、桃花。好きでしょ?」

「うん、まぁ。好きだけど……」

「……嫌だった?ごめんなさい。明日は違うのにするわ!何がいい?」

「じゃあ……ハンバ……」


 ハンバーグと言いかけて、やめた。

 もしかしたら明日、夕ご飯は榊先輩と食べるかもしれないから……。


「お母さん、明日はおでかけをするから、もしかしたら夕ご飯はそこで食べてくるかもしれない……」

「おっ、彼氏か?」


 さっきから黙っていたお父さんが、楽しげに口を開いて話に割り込んできた。


「なっ……」

「あら~、そうなの?そうならはやく言いなさいよ~♪天霧さんと楽しい時間をねー★」

「ちがっ……」

「天霧……?って、もしかしてあの天霧総合病院のところのか?」


 そういえば、お父さんには春人のことを言ってなかったっけ……。
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