奏〜sou〜
その時…。

「お前ら、なにやってんだー?!」

「美音〜?どこ?」

遠くから、懐かしい声が聞こえてきた。

それは、段々近くなって。

「田中、お前。」

その声は、間違えなく片瀬先生。

「片瀬じゃん。何にもしてねーよ。
こいつが勝手に転んだだけだ。」
この3年生、田中って言うんだ。
部活中は厳しいけれど、
他の時は優しい片瀬先生。
だけど…。
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