Doll‥ ~愛を知るとき
自分の運命を怨んだ。
こんな苦しみを与えられている自分の運命を‥。
このまま気が狂ってしまえれば、どんなに楽かしれない‥
そう思った時
─ 正常さを保つ方が難しいのかもしれない‥ ─
何故だか そんな言葉が脳裏を過った。
─ 着替えなきゃ‥
紙袋から服を取り出した。
長袖のポロシャツとジーンズ。
見覚えは無いけれど、新しい物ではないから あたしが着ていた服なのかもしれない。
ベッド周りに掛かっているカーテンを引いて、あたしは薄橙色の入院着を脱いだ。