Doll‥ ~愛を知るとき


愛翔は、毎日 面会に来た。

浩也が仕事で無理な時は、彼の母親が連れて来た。

あたしを繋ぐ唯一の存在だから、愛翔を会わせることでココロを開かせようとしている。

そう感じていた。


「ママ、あげる♪」

一緒にトイレに行った日以来、愛翔は あたしになついている。

あたしも愛翔に特別な感情をもっている。

「ありがと。これ、ガム?」

「うん。とけるねん。」

愛翔が差し出してくれた物は、キャラクターが描かれたチューイングキャンディ。

「愛翔は、こーゆのすき?」

「うん。あーくんな、ガムしゅきねん。」

「そっか、美味しいね。」

「うん!」


日に日に、愛翔への愛情は増していた。


 
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