Doll‥ ~愛を知るとき


─ 海‥


海沿いの道路を走って来たから、近くに海があることには気付いていた。

だけど、ベランダから見える景色に切ない気持ちになった。


「ママ、だっこぉ!」

振り返ると、愛翔が小走りで駆けて来た。

その小さな体を あたしは抱き上げた。


「愛翔、ママは疲れてるんやから甘えんなよ。」

気遣ってくれる浩也に

「大丈夫です‥」

と応えて、あたしはリビングルームのソファに座った。


 
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