Doll‥ ~愛を知るとき
膝の上に ちょこんと乗っかった愛翔が無邪気な笑みを見せる。
「愛翔は、甘えんぼだね。」
「うんっ♪」
愛翔の存在だけが、今はココロの支えになっている。
浩也とは夫婦なのかもしれないけど、そんな実感、ひとつも湧かない。
そのことを申し訳なく感じてもいた。
「愛波、何か思い出したか?」
労るように浩也が訊いた。
家の中を見ても、何も思い出さない。
あたしは、首を横に振り
「あたしの服‥、どこですか?」
と、彼に尋ねた。