Doll‥ ~愛を知るとき


退院する前に捨てるつもりだったのに、捨てることが出来なかった。

樹への燻る想いが そうさせたのかもしれない。


愛翔は眠いのか、ベッドの上でゴロゴロしている。


─ 性格なのかな‥?


男の子なのに、比較的おとなしい気がする。


ベッドサイドにあるナイトテーブルの引き出しを開け、ネックレスを そっと仕舞った。

そして、愛翔に声を掛けた。

「愛翔、おいで。」

両手を伸ばす愛翔を抱き上げ、あたしは部屋を出た。


 
< 155 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop