Doll‥ ~愛を知るとき
三人で囲むテーブルは、とても静かだった。
隣に座らせた愛翔は、お箸を上手に使えていたし食べこぼしも殆ど無かった。
ふと、施設にいた頃を思い出す。
幼い子どもでも、大半は教えられた通りに行儀良く食べていた。
けれど、中には いつまで経ってもお箸が使えない子どもや、食べながら歩き回る子どももいた。
その光景が脳裏に浮かんで消えた。
食事のあとは、九時頃までテレビを見ていた。
樹といる時は、テレビなんて見ていなかった。
だから、とても新鮮に感じた。
─ でも、なんでだろ‥
バラエティ番組を見て大笑いする浩也に、あたしは不快感を覚えていた。