Doll‥ ~愛を知るとき


食後、あたし達は前日に行ったスーパーへと買い物に出掛けた。

愛翔のちっちゃな手を握って、晴れた空の下を歩く。

ずっと一緒にいることで情緒が安定してきたのかもしれない、愛翔は昨日のように抱っこをせがまなかった。


「ママ、これなに?」

時々、雑草や道端の看板を見て愛翔は訊いた。

スーパーの中でも、愛翔は色んなものに興味を持った。

お肉のパックに掛かったラップを指でギュッと突いた時は

「愛翔、ダメだよ。」

と、咄嗟に止めたけど、愛翔は、あたしを見上げると唇を尖らせて

「おこる?」

って、訊いた。


 
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