Doll‥ ~愛を知るとき
浩也が心を入れ替えたと思えないのは、愛なんて既に消えているからかもしれない。
仮に、離れていた半年の間に彼が変わっていたとしても、元の鞘(サヤ)に収まるなんて無理。
今は、嫌悪しか感じない。
出来上がった料理を、三人で食べる。
「上手いか?」
訊かれて頷いたけど、味なんて分からないくらいに緊張している。
きっと、そう何日も待てないはず。
その勘は、間違っていない。
早ければ今夜、浩也は、あたしを苦しめる。