Doll‥ ~愛を知るとき


食事のあと、浩也は必ずタバコを喫う。

結婚する前は、やめるって約束だった。

なのに、たった一ヶ月で その約束は破られた。


赤々と燃える火に、苛つきを感じる。

吐き出した煙が部屋に充満するのが不快。

あたしはキッチンに入り換気扇を回して、ベランダのガラス戸も少し開けた。


「アイツ‥。」

呟きながら、浩也は灰皿にタバコを揉み消すと、何か言いたげに こちらを見た。


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