Doll‥ ~愛を知るとき


施設には、大人に虐待されて入所して来る子どもが何人かいた。

ガリガリに痩せている子、体が痣だらけの子‥。

虐待を受けていた小さな子ども達の殆どは、時々どんよりとした瞳をしていた。

その頃のあたしは、そんな彼らの様子を見ることが嫌で避けていた。

だけど、歌穂は明るかった。

初日から笑顔だった。

嫌な大人をたくさん見てきて、悟ったんだって言っていた。


「将来は、医療関係の仕事に就くことが夢。」

そう言って、小さな子ども達の面倒を よく見ていた。


 
< 212 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop