Doll‥ ~愛を知るとき
「エナ、掃除当番やっといてな。うち、早く部活に行きたいねん。」
「エナ、課題プリント、うちの分も頼むわ。」
それが当たり前みたいに、歌穂は指図するようになった。
友達じゃなくて、召使。
あたしと歌穂の関係は、変わっていった。
施設には、あたし達より一つ上に玲央(レオ)って名の男子がいて、彼は歌穂のことがすきだった。
高校は違ったから、歌穂にカレシが出来たことを玲央は知らない。
「玲央って、しつこいからイヤやねん。エナ、断って来てよ。」
「うん‥。」
歌穂に頼まれて、あたしは玲央の部屋に向かった。