Doll‥ ~愛を知るとき
毎月配られるお小遣いで買った推理小説。
消灯時間は、22時。
その時間になっても、ストーリーの続きが気になって眠れなかった。
小説と懐中電灯を、お布団の中に持ち込んだ。
夢中になって続きを読んでいる時
── キィィ‥
そっと、扉が開いた。
あたし達に、フツーの家庭の子どものような自由は無い。
消灯時間までに部屋に戻らなければ、罰則があるのに‥。
─ 大丈夫かな‥?
そう思った瞬間、歌穂は勢い良く あたしの掛布団を剥いだ。