Doll‥ ~愛を知るとき
強行突破。
浩也は、そう言っていた。
親なんか関係無いって‥。
「俺は、愛波を手離したくないねん。」
エンゲージリングだと言って、ダイアモンドの指輪をプレゼントされた。
あっと言う間に、結婚式の日取りも決まった。
幸せの絶頂にいるはずなのに、毎日憂鬱だった。
樹と再会したから‥。
浩也への気持ちより、樹への想いの方が遥かに大きく膨らんでいたから‥。
─ こんなんじゃいけない‥
何度 言い聞かせても、気付けば樹を目で追っている。
ココロは、嘘をつけなかった。