Doll‥ ~愛を知るとき
新居は、海が見える町。
お店からは距離がある場所。
部屋は浩也が選んだ。
お店の近くに住むのは嫌だと言って、この場所に決めた。
ベランダのガラス戸を開ける。
波の音が微かに聴こえてくる。
コバルトブルーの海。
太陽がキラキラと反射していた。
「明日には荷物入れるから、片付けしとけよ。」
「うん。」
頷きながらガラス戸を閉め、振り返った。
安心したような顔で、浩也は あたしを抱き寄せた。