Doll‥ ~愛を知るとき


話している間、ずっと幸せだった。


─ 会いに来て良かった‥


そう思っていた。


「ね、シャワー借りていい?」

掛け布団で素肌を隠しながら、あたしは起き上がった。

「ん?一緒に入る?」

答えながら、樹は体を起こし部屋の照明を付けた。

「恥ずかしいから、ひとりで入る。」

「愛波の、その喋り方すきだな。」

脱いだ衣服を身に纏(マト)うつもりで、無意識に彼に背を向けた時

「愛波‥。」

ショックを隠せない樹の声が聴こえた。


 
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