Doll‥ ~愛を知るとき


途端、背中の傷痕のことを思い出し、心臓が凍り付くのを感じた。


樹のことしか頭になかった。

樹のことで、いっぱいだった。


─ どうしよう‥

  嫌われるかもしれない‥


一気に不安が押し寄せて来た。 

だけど、

「愛波‥、やっぱ一緒に入ろ。」

さっきと同じ優しい声で囁いて、彼は後ろから あたしを抱きしめた。


 
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