Doll‥ ~愛を知るとき
仕事で嫌なことがあれば、浩也は帰宅後、あたしや物に当たるようになった。
怒鳴ったり、物を投げたり、壁を殴ったり‥。
恐怖を感じて萎縮しているあたしの前で、度々 彼は狂暴さを露にした。
つわりが酷いことを知っていて、目の前でタバコを喫う。
吐き気を感じたあたしがトイレに駆け込む姿を見ても、やめてくれない。
食事のメニューが気に入らない時
「俺は、こんなんが食いたいんちゃうわ!」
癇癪を起こして、料理を乗せたお皿を投げ付けたりもした。
興奮したあとは、性的欲求が増すのか体を求めて来る。
愛なんて感じない。
彼の機嫌が壊れないよう、恐怖心から目を瞑るだけ。
妊娠しているのに、そんなことは考えてくれない。
彼の我儘で自分本位のsexに、あたしは苦痛を感じるようになっていた。