Doll‥ ~愛を知るとき
最初の内は嬉しかった。
無視され続けたあたしの存在を、やっと認めて貰えたような気がした。
だけど、そうじゃなかった。
義母の頭には、生まれて来る赤ちゃんのことしか無かった。
「クーファンは、もう買いました。」
購入した物が重なれば
「あら、こっちの方が使い勝手がいいんだから、あなたが買った物は返品しなさい。」
と、強引に品物を置いて行く。
ママになるのは あたしなのに、まるで義母が産むみたいにベビー用品もベビー服も全部、義母の好みになっていた。
「あたしだって、赤ちゃんの物を選びたいのに‥。」
「得するんやから、ええやん。おかんの楽しみ奪ったんなよ。」
浩也に訴えても、全く相手にしてくれなかった。