Doll‥ ~愛を知るとき


「はい。」

ベッドに座ったまま、狭山さんを振り向いた。

涙目になってることを気付かれているかもしれない。

気になったけど、彼女は そのことには触れなかった。


「ねぇ、林田さんのこと、エナちゃんって呼んでいい?もっと仲良くなりたいな。」

その突然の申し出に戸惑いはあったけど、あたしは

「はい。」

と、小さく頷いた。

少し照れたような表情の狭山さん。

穏やかな雰囲気を醸し出してる彼女に、あたしは好感を抱いた。

狭山さんは優しい笑顔で

「あたしはマホ。真実の“真”に“保つ“って字。」

って、言った。


 
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