Doll‥ ~愛を知るとき
ひとつのスプーンで半分こしたソフトクリームは、ワッフルコーンだけになった。
コーンは、すきじゃない。
だから、樹が全部負担した。
陽が少し傾いて来た。
風に冷たさを感じる。
大きな桜の木から、薄紅の花びらがハラハラと舞っている。
「桜、綺麗だね‥。」
「愛波、帰ろっか。」
あたしの肩を抱き寄せて、樹がkissをした。
ベンチの前にいた子どもが
「うわっ!チューしてる!」
って、叫ぶ声が聞こえた。