Doll‥ ~愛を知るとき
毎日の数時間、教習所に内設されている託児所に愛翔を預けた。
学科も実技も真剣に受けた。
当たり前だけど、教習所に通い出すまで車の運転はしたことがない。
なのに
「林田さん、無免許で乗ってたんか?」
教官に驚かれるくらい、順調に進んでいた。
路上は、楽しかった。
減速せず右折したから、おじいさん教官をヒヤヒヤさせてしまったけど、ミスは、その一度きり。
講習のあと、託児所にお迎えに行くと、愛翔は、いつも笑顔で飛び付いてきた。
「さっきまで、ご機嫌ナナメだったのにね。やっぱりママがいいのね。」
保育士さんは、そう言って楽しそうに笑っていた。