Doll‥ ~愛を知るとき
教習所に行きたい。
そう言ったあたしに、浩也は顔をしかめた。
「必要無いやろ。」
「でも、ここから店までは遠いし‥。朝だって、浩也と一緒に出勤出来ないでしょ?」
「チャリ買えや。」
「自転車だと雨の日に困るよ‥。あーくんを お義母さんのところまで連れてかなきゃだし‥。」
「そやな、分かった。じゃ、最短でコース組めよ。」
「うん。ありがと。」
交換条件を浩也は飲んでくれた。
それだけでも、彼が変わろうとしていることが分かった。
翌日、あたしは愛翔を連れてバスに乗り、教習所で手続きを済ませた。
ずっと、免許は欲しいと思っていたから、とても嬉しかった。