Doll‥ ~愛を知るとき


教習所に行きたい。

そう言ったあたしに、浩也は顔をしかめた。

「必要無いやろ。」

「でも、ここから店までは遠いし‥。朝だって、浩也と一緒に出勤出来ないでしょ?」

「チャリ買えや。」

「自転車だと雨の日に困るよ‥。あーくんを お義母さんのところまで連れてかなきゃだし‥。」

「そやな、分かった。じゃ、最短でコース組めよ。」

「うん。ありがと。」

交換条件を浩也は飲んでくれた。

それだけでも、彼が変わろうとしていることが分かった。

翌日、あたしは愛翔を連れてバスに乗り、教習所で手続きを済ませた。

ずっと、免許は欲しいと思っていたから、とても嬉しかった。


 
< 375 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop